バウムクーヘンは縁起がいい?マナーが悪いと言われるシーン・商品をわかりやすく紹介

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バウムクーヘンは縁起がいい?マナーが悪いと言われるシーン・商品をわかりやすく紹介

お祝いで人気の焼き菓子といえば、香ばしく焼きあがったバウムクーヘンを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、バウムクーヘンがお祝いの定番といわれる理由までご存知の方は少ないのかもしれません。

そこで今回は、なぜバウムクーヘンが縁起物といわれるのか、その意味について詳しくご紹介します。

お祝いのシーンによっては、バウムクーヘンを贈るのはマナーが悪いといわれる理由についてもまとめてみました。

バウムクーヘンがなぜ縁起物といわれるのか知りたい方、マナーが悪いとされるのはどのような場合が当てはまるのか気になる方はぜひご参考ください。

なぜバウムクーヘンが縁起物として選ばれる?

バウムクーヘンが日本に広まったのは、今から100年ほど前のことになります。「そんなにも前からバウムクーヘンは存在していたの?」と驚く方もいるでしょう。

長い時間のなかで、縁起物の焼き菓子として広く認知されてきたバウムクーヘン。慶事の贈り物として重宝され、愛され続けるようになったのには、さまざまな理由があります。

歴史あるバウムクーヘンの縁起についての知識を深め、お祝いのシーンで役立てていきましょう。

バウムクーヘンが縁起物とされる理由4選

バウムクーヘンはなぜ縁起物といわれているのでしょうか。代表的な理由は以下の4つです。では早速、バウムクーヘンが縁起物とされる理由を詳しくご紹介していきましょう。

木の年輪に似た形状

バウムクーヘンが縁起物とされる理由は、木の年輪に似た形状をしているからです。山や公園で、木の切り株を見てバウムクーヘンにそっくりだと思われた方もたくさんいるのではないでしょうか。実際の木は1年にひとつずつ年輪を増やしていきます。

年輪を見れば樹齢がわかるといわれており、なかには1000年を越えて神木と崇められている木もあるほどです。時間をかけて大きな樹へと成長する過程は、人々が生きていく姿に通じる部分があります。焼き菓子においてはバウムクーヘンが繁栄や長寿を願う象徴のようになっているのです。

層を重ねている様子

時間をかけながら生地の層を重ねて焼き上げる工程があるのも、バウムクーヘンが縁起物とされる理由です。生地を1層1層重ねる様子を「幸せを重ねる」に見立てて、新郎新婦に幸せな家庭を築いていってほしいという願いが込められています。

人によっては、幸せは日々の積み重ねの先にあるという捉え方もできるでしょう。人生の志を結婚祝いの品に込めて贈りたい方にもぴったりの焼き菓子といえそうです。

焼き色の均等さ

バウムクーヘンの焼き色は均等になっています。それは、職人が焼き場でバウムクーヘンから片時も目を離すことなく、芯棒(麺棒)に生地を重ねつつ丁寧に焼き上げているから。均等な焼き色と美しい同心円状の年輪に仕上がるのは、職人の技術の高さの証明でもあります。

また、バウムクーヘンを焼くには専用の機械の導入が必要です。家庭で作るのは難しいバウムクーヘンだからこそ、お祝いの場にふさわしい縁起物として愛されてきた側面もあるでしょう。

見た目の高級感

バウムクーヘンが縁起物とされる理由は、見た目の高級感や変わらない品の良さからも伺えます。バウムクーヘンは時間をかけて焼き上げていくだけあって、完成したその見た目は繊細でありながら重厚感をも感じられるものです。

特別な日のお祝いであれば、やはり高級感のあるものを選びたいと思うでしょう。パッケージもバウムクーヘンの高級感に引けを取らない豪華なものが多く、どのようなお祝いのシーンにもマッチする安心感があります。

引き出物でバウムクーヘンを贈る理由は?

さまざまな理由から縁起物とされ、お祝いのお菓子として常連のバウムクーヘン。結婚式の引き出物として王道の焼き菓子でもあります。以下のリンクでは、結婚式の引き出物としてバウムクーヘンを贈る意味をご紹介しています。

引き出物でバウムクーヘンを贈る理由に興味のある方、結婚式の引き出物を何にするか迷っている方はぜひ目を通してみてください。

”縁起が悪い”バウムクーヘンとは?

お祝いにぴったりで縁起物とされるバウムクーヘン。しかし、場合によっては贈った相手から縁起が悪いとネガティブに捉えられてしまうこともあります。いったいどのような場合に縁起が悪いと思われてしまうのでしょうか。

控えるべきという声のある「個包装」

縁起が悪いと感じる方がいるのは、バウムクーヘンを個包装にしてある場合です。「なぜ?」と不思議に思う方もいるでしょう。個包装のバウムクーヘンは、円形に焼きあがったバウムクーヘンにナイフを入れて切り分けるかたちになります。

縁起の良いものをあえて刃物でカットすることから、「別れ」や「縁が切れる」と考えてしまう方も少なくはないようです。

そのため、お祝いのシーンによっては、個包装のバウムクーヘンを贈るのは避けたほうが無難と考えられます。

避けた方がいいイベント例

個包装のバウムクーヘンをお祝いにすることを避けたほうがいいイベントは、結婚式や銀婚式など夫婦の関係性を祝うイベントです。

日本では長い歴史のなかで縁起を大切にする文化が根付いています。

そのため、個包装のバウムクーヘンを贈ると縁起を気にされる方の誤解を招き、祝いたい気持ちが台無しになってしまう恐れがあるでしょう。とくに、年輩の方への贈り物としては避けておくことが無難です。円形のままのバウムクーヘンを贈るのが喜ばれるでしょう。

「個包装がいい」という意見もある

個包装のバウムクーヘンは縁起が悪いと感じる方もいるため、お祝いの品として控えるべき。そんな意見がある一方で、メリットの多い個包装のほうが嬉しいという声も多くあります。

個包装のバウムクーヘンであれば、もらった方が食べきれない場合、友人や近所の方におすそわけすることが可能です。円形のままのバウムクーヘンより、賞味期限が長くなるため、保存しながら少しずつ食べることもできるようになります。

敬老の日や長寿祝い、子供の入学・卒業祝いなど個人を祝福するシーンであれば、個包装のバウムクーヘンでも喜ばれるといえそうです。

そもそも「バウムクーヘン」とは?

日本では販売する店舗も多く、身近に購入できる存在のバウムクーヘン。そもそもバウムクーヘンの名前の由来はどこから来ているのでしょうか。バウムクーヘンの歴史や発祥地についてもあわせて詳しくご紹介していきます。

名前の由来

バウムクーヘンの名前の由来は、ドイツ語が元になっています。バウム(Baum)は木、クーヘン(Kuchen)はケーキや焼き菓子を意味していることから、バウムクーヘンと呼ばれるようになりました。

日本では「バウムクーヘン」ではなく「バームクーヘン」と表記して販売している場合もあります。どちらの表記にするかは販売店に託されています。

歴史・発祥地

バウムクーヘンの発祥地はドイツです。18世紀頃にバウムクーヘンを作る文化が広まり、とくにドイツ東部地域で盛んだったといわれています。日本にバウムクーヘンが登場したのは、1919年に広島で開催されたドイツ作品展示即売会においてです。

日本の製菓会社ユーハイムの創業者であるカール・ユーハイムによって、バウムクーヘンが初めて披露されました。それから長い時を経て、日本人の口に合うように少しずつ改良を重ねられてきたバウムクーヘン。今日の日本では、発祥地であるドイツをしのぐほど有名な焼き菓子として普及しています。

本当のところバウムクーヘンは縁起がいい?

本場ドイツでは、とくに縁起物としての意味を持って販売されていたわけではないバウムクーヘン。美しい年輪の形状に対する長寿や繁栄の意味はとくになく、職人の技術の高さを象徴するのみであったようです。

また、過去に起きた世界大戦の影響などで職人による技術継承が途絶えてしまい、ドイツではバウムクーヘンの文化が消え去ってしまった地域も多くあるとされています。

その一方で、バウムクーヘンが引き出物や贈り物に欠かせない焼き菓子として親しまれるようになった日本。個包装については賛否両論あるものの、円形のままであればどのような慶び事にもふさわしくあることは確かです。

日本に伝わってからの100年の重みが、バウムクーヘンを縁起物としてよりいっそう確固たるものにしていくでしょう。

おいしさと見た目にこだわった「ヴィヨン」 

縁起物のバウムクーヘンをお祝い用にお探しなら、本場ドイツの伝統技術を守り続ける「ヴィヨン」がおすすめです。美味しさだけでなく、バウムクーヘンの見た目の美しさも追求し続けるヴィヨンのバウムクーヘンをぜひご覧ください。

ヴィヨン

1965年の創業以来、ドイツ伝統の焼きの技術を大切にしてきたヴィヨン。ドイツ農業協会主催のDLGコンテストで金賞を連続受賞するほど品質を評価されているバウムクーヘンです。

乳化剤・膨張剤を一切使用することなく、厳選された卵やカルピス発酵バターを使い、こだわりの味に仕上がっています。食べ応えがあり、豊かな滋味や風味、そして自然なしっとり感を堪能できることもヴィヨンのバウムクーヘンの特長です。

多くの有名人や芸能人、バウムクーヘン愛好家の間で愛されているスタンダードなバウムクーヘンをぜひお楽しみください。

ヴィヨネット

まるで本物の陶器のように焼き上げたつぼ型バウムクーヘン「ヴィヨネット」。展覧会で陶器の美しさに感銘を受けたことをきっかけに、ヴィヨンの職人が試行錯誤を経て世に送り出した逸品です。

つぼ型バウムクーヘンの中身は、木苺や洋梨のフレッシュな果肉が凝縮されたゼリーがたっぷり詰まっています。豊かで深い味わいのバウムクーヘンと贅沢なゼリーのマリアージュを、表面を覆うグレーズとともにぜひご堪能ください。

また、ヴィヨネットはゼリーの色に合わせた高級感あふれるパッケージをご用意。さまざまなお祝いの場面において、味でも見た目でも華やかさを添えてくれる逸品です。

高級感ある縁起物にバウムクーヘンを選ぼう!

バウムクーヘンがなぜ縁起物といわれるかは、木の年輪のような見た目や薄い生地を何層にも重ね合わせた形状が繁栄や長寿、さらには幸せを象徴しているから。高い技術の証明である均等な焼き色や見た目の高級感も、縁起が良いといわれる理由です。

また、結婚式やバレンタイン・ホワイトデーの贈り物にするなら、個包装のバウムクーヘンは避けておいたほうが無難かもしれません。ドイツから日本に伝わって100年もの間、縁起物として愛され続けるヴィヨンのバウムクーヘンをぜひお祝いに贈ってみましょう。

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